風呂場は、家の中で唯一「服を脱いでいることが正当な場所」です。近親相姦ものにおいて、この一点が他のどの部屋にもない機能を持っています。風呂・入浴を扱った作品は3媒体あわせて3,778件ありました。
風呂は3,778件。状況としては最大級
近親相姦ものを状況から探すとき、FANZAのジャンル体系には「風呂」という分類がありません。そのためタイトルに含まれる語から数える必要があります。実測すると次のようになりました。
| 抽出語 | AV | コミック | 同人 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 風呂 | 1,742 | 223 | 1,146 | 3,111 |
| 入浴 | 483 | 33 | 151 | 667 |
| 合計 | 2,225 | 256 | 1,297 | 3,778 |
状況を表す語の中では、寝取られ関連の5,247件に次ぐ規模です。同居845件、夫の出張787件、帰省590件といった他の状況を大きく上回っています。
風呂場だけが持っている「正当な理由」
この場所が使われる理由は単純です。服を脱いでいることに説明が要らない唯一の場所だからです。
寝室でも、居間でも、脱いでいる状態には理由が必要になります。風呂場だけは、そこにいる時点で理由が完結しています。物語として、余計な段取りを一切踏まずに状況を作れる。
さらに、風呂場には次の性質があります。
- 鍵がかかっていないことが自然。家庭の風呂場は施錠しないことが多く、入ってくる側にも入られる側にも不自然さがない
- 逃げ場がない。狭く、出口が1つで、身を隠すものがない
- 時間が限られている。長居できないので、話が間延びしない
- 視界と音が制限される。湯気と水音が、家の他の場所との断絶を作る
これらが揃っているため、風呂場は近親相姦ものにとって「もっとも段取りの少ない舞台」になっています。
幼少期の習慣を持ち出す構成
兄妹で風呂に入る話には、しばしば「昔は一緒に入っていた」という前提が置かれます。この設定が果たしている役割は、練習という口実と同じです。行為に対して、欲望以外の説明を与えています。
ただし機能の仕方が違います。練習はこれから何かをするための口実ですが、昔の習慣はいま起きていることを異常ではないと言い張るための口実です。前者は未来を向き、後者は過去を向いています。
後者のほうが崩れ方が静かです。「昔と同じ」と言い張っていたものが、途中でそうではなくなる。しかし言い出した手前、途中でやめる理由も作れない。この身動きの取れなさが、風呂場という狭い空間と噛み合います。
誘惑する側が妹になる場合
この型では、妹の側が仕掛ける構成がよく見られます。兄が持ちかける「練習」の型とは主導権が逆です。
妹が仕掛ける形が成立しやすいのは、風呂場という場所が仕掛ける側にコストを要求しないからです。誘う言葉も、脱ぐ理由も要らない。ただそこにいればいい。持ちかける側が下手に出る必要がないので、関係の上下がひっくり返りません。
同人には「実妹」というタグが2,528件あり、妹に絞って探せます。AVと成年コミックのタグは「姉・妹」で一括のため、姉と妹を区別できません。この制約については続柄いちらんにまとめています。
湯上がりという別の型がある
風呂そのものではなく、風呂から出たあとを扱う型も存在します。こちらは風呂場ではなく廊下や脱衣所が舞台になり、構造が変わります。
| 風呂場の中 | 湯上がり | |
|---|---|---|
| 脱いでいる理由 | 説明不要 | 説明不要 |
| 逃げ場 | ない | ある |
| 時間 | 限られる | 制約なし |
| 始まり方 | 誘う/入ってくる | 鉢合わせる/取り違える |
湯上がりの型では「鉢合わせる」「取り違える」といった偶発性が入口になります。義妹を相手に取り違えから始まる型は義妹と間違えて始まる型にまとめました。義妹は同人に361件、タイトル語では738件あります。
家の中の他の場所と比べてみる
近親相姦ものの舞台を、場所ごとに数えると規模の差がはっきりします。当サイトでは家の間取りに見立てて整理しています。
| 場所 | 該当する状況 | 件数 |
|---|---|---|
| 居間 | 家族ぐるみ・再婚して同居 | 5,072 |
| 風呂場 | 一緒に入る・湯上がり | 3,778 |
| 和室・客間 | 帰省・同じ布団・夏休み・酒の席 | 2,044 |
| 夫婦の寝室 | 出張・単身赴任 | 1,244 |
| 玄関 | 同居が始まる | 845 |
| 台所 | 二人きり | 789 |
| 勉強部屋 | 受験・家庭教師 | 630 |
| 親の部屋 | 介護・看病 | 530 |
居間に次ぐ規模です。ただし居間の5,072件は「家族ぐるみ」という関係の型を含んでおり、場所というより状態を指しています。特定の場所として最も使われているのは風呂場だといえます。
間取りから辿れる形はきっかけで探すのページにまとめています。
作品が存在しない状況もある
風呂場が使われる理由を裏側から確かめると、この題材の性質がよく分かります。情景としては浮かぶのに、実際には作品がほとんどない状況があるからです。
🔴 なお「夜這い」「泥酔」は、素直に数えると4件・0件しか出ません。 FANZAが作品タイトルの一部を伏字にしているためで、「夜●い」で832件、「泥●」で224件あります。 数える語を疑わないと、実在するものを「無い」と判断してしまいます。
対して風呂は毎日あります。帰省は年に数回あります。同居は続きます。この題材が求めているのは、繰り返される日常の中にある機会であって、劇的な事故ではないということです。関係を解消できないという構造上、話が一度で終わらないためだと考えられます。この性質は近親相姦ジャンルの基本解説で扱っています。
媒体による偏りが大きい
風呂を扱った作品は、媒体によって分布が大きく違います。AV 2,225件・同人 1,297件に対し、成年コミックは256件しかありません。
この差は、成年コミック全体の規模が小さいこと(近親相姦もの5,232件)だけでは説明できません。比率で見てもコミックは低くなっています。
考えられる理由は、媒体ごとの得意な描写の違いです。AVは湯気と水音という環境をそのまま映像にできます。同人は場面を1つの絵として構成できます。対してコミックは、連続したページで話を進める必要があるため、時間が限られる場所は使いにくいのかもしれません。
媒体ごとの規模と傾向の違いは作品を探すのページで確認できます。
この型を探すときの手がかり
| 手がかり | 件数 | 備考 |
|---|---|---|
| 風呂 | 3,111 | 最も確実。AVに1,742件 |
| 兄(タイトル語) | 4,729 | 兄妹の関係を広く拾う |
| 入浴 | 667 | 風呂の補助として |
| 実妹(同人ジャンル) | 2,528 | 妹に絞れる唯一の手段 |
| 兄(同人ジャンル) | 250 | 男性側から探せるのは同人だけ |
| 義妹 | 738 | 湯上がりの型へ切り替える |
家の他の場所から探したい場合はきっかけで探すへ。風呂場のほかに、和室・客間(帰省590件、同じ布団472件)、居間(家族ぐるみ)、勉強部屋(受験425件)などを間取り図から辿れる形にしています。
続柄の側から辿りたい場合は続柄いちらんへ。妹7,002件・姉2,069件・義妹738件と、同じ風呂場を舞台にしても相手が変わると話の作りが変わります。ジャンル全体の成り立ちについては近親相姦ジャンルの基本解説をご覧ください。